いいかおつくろうコラム
歯の矯正、治療期間は開始時期が早いほど短くなります

同じ症状、同じ時期の治療開始でも取り組み方次第で治療期間は違います
基本的には、治療開始時期が早ければ早いほど、治療する期間も短くて済むとお考えください。6~7歳ではじめられたお子さんは、比較的早く治療を終えられます。歯やアゴが動きやすいという理由と症状がそれほど複雑化していないという理由からです。
しかしそれは、患者さんが毎日コツコツ治療に取り組まれた場合のみです。まったく同じ症状で同じ時期に治療を開始しても、取り組み方次第で治療期間は大きく違ってきます。半年で明らかな変化が見られる方や1年を過ぎてもいっこうに変化がないという方も。「いつまでに治ってほしい」という目標の治療期間はお伝えできますが、「いつまでに治りますよ」と、断言することはできないのです。
早期に治療を開始した場合治療終了後も保定と監視が必要です
乳歯列期、乳歯と永久歯の混合歯列期など、早期に治療を開始した場合、治療終了後も保定(歯がもとの位置に戻ろうとするのを防ぐこと)と監視が必要です。前歯がキレイに並んでも、犬歯を含めた側方歯群が生え変わり、第2大臼歯の正しい咬合が得られるまでフォローアップが必要です。
小さいお子さんの場合は就寝時に閉鎖型の装置(ワイヤーとバネで前歯を整える装置)を保定装置として使用していただきます。第2大臼歯が生え変わっている場合はソフトリテーナー(歯列全体をカバーする透明なフィルム状の装置)で保定することもあります。最終的にはオクルーザーという咬合測定器で咬合検査を行ったうえで、咬合機能が改善されていると確認できれば、治療完了となります。
歯を抜かない歯列矯正「床矯正」にはどのくらい費用がかかるのか
症状が複雑であればあるほど装置の数、つまり費用がかかります
床矯正治療にかかる費用についてご説明します。
床矯正の装置は、1つ6万円(税抜)~です。装置の形状により若干差額は生じますが、この金額を目安にしてください。ワイヤーを使うケースでは8万円(税抜)~となっています。あとは、初診料、定期診察料など。以上が床矯正治療にかかる費用の目安です。
抜歯矯正治療にかかる費用をご存知の方は、「床矯正ってこんなに安くできるんだ!」と思われるはず。しかし、床矯正治療の費用は装置の数に比例します。たくさん装置を使用すれば、その分費用もかかります。1つで済む場合もあれば……という場合も。症状が複雑であればあるほど、装置も2個3個と必要ですし、取り外しが可能なため、破損することもあります。上記の料金はあくまで目安ということだけご理解ください。
床矯正の費用は患者さんの取り組み方によっても変わる
治療の主役は患者さん自身です。私たち歯科医院はあくまでサポーター。
患者さんが毎日コツコツ治療に取り組まれた場合のみ比較的安く、早く、簡単に治療が完了します。
そして、コツコツ治療に取り組まれる患者さんのためなら、私たちは全力でサポートさせていただくことをお約束します。
きれいな歯並びを維持。矯正の後も、元の歯並びに戻さない
いったんキレイに並んだ歯もほっておくと元の歯並びに
今回はバイオセラピーについてお話したいと思います。歯の周りの骨と筋肉のバランスが保たれている状態でなければアゴは正しく機能しないということはお伝えしました。装置でアゴを拡げ、歯がキレイに並んだとしても、正しい機能がなければ、歯は元の歯並びに戻ってしまいます。そこで必要なのが、“自分の力”でアゴの正しい機能を回復させる「バイオセラピー」です。
簡単なトレーニングでキレイな歯並び、「イイ顔」は持続します
それでは、キレイな歯並び、「イイ顔」を持続するためのトレーニングをいくつか紹介します。どれも柳原歯科医院でおすすめしている家庭で簡単にできるものばかりです。
まずは、舌の筋肉を鍛える方法。舌で唇の右の端をなめてください。次は左の端です。そして、上唇をなめましょう。最後に、舌をできる限り前に出してください。この動きを10回。これで舌がうまく使えるようになります。
次は、口輪筋を鍛える方法。これは唇の運動です。力強く唇を閉じてから「パ、ピ、プ、ペ、ポ」と10回繰り返してください。唇の力がなければ、食べ物は前歯からこぼれます。それを解消するトレーニングです。
頬の筋肉を鍛える方法。頬を大きく膨らませ、力強く引っ込める動作を10回繰り返してください。頬の筋肉も噛む力に大きく影響してきます。
他にも曲げたクリップを口にくわえるトレーニングや折ったハガキを口で挟むトレーニング、チューブを使った咀嚼トレーニング、お風呂に入ったら肩までではなく口まで3分間浸かるトレーニングなど、たくさんあります。
姿勢、食材選び、調理法よく噛んで食べる食生活に
次は食育です。食生活の重要性についてお話しておきましょう。
みなさんは、お子さんの食生活で何を一番重要視されていますか。おそらく、栄養バランスでしょう。キレイな歯並び、「イイ顔」を作るためには、それだけではいけません。いかに歯を使ってよく噛んで食べるかが重要なのです。つまり、よく噛んで食べられるものを食生活の中に取り入れることが大切です。
噛むとどう良いのでしょうか。唾液がたくさん出るので、虫歯の予防になります。筋肉が動くので、引き締まった「イイ顔」になります。脳が刺激されるので、脳機能が活性化されます。骨が良い方向に成長するので、歯並びが良くなります。良いことばかり、悪いことはひとつもありません。
では、よく噛む食生活とはどのようなものか。ゆっくり時間をかけて食べましょう。早喰いをすれば、噛むことがおろそかになってしまいます。家族そろって食事をしましょう。会話を楽しみながら味わうことは、結果的によく噛む動作に繋がるのです。食事中の姿勢を改善しましょう。足がつかないイスに座り、猫背になっていませんか。食事中に限ったことではありませんが、姿勢は歯並びに大きく影響します。飲み物は食事の最初か最後にしましょう。食べ物を噛まずに流し込む癖がついてしまいます。それではよく噛んで食べることはできません。食材選び、調理法に注意しましょう。硬いものだけを食べるということではありません。食材を少し大きめに切ったり、歯ごたえが残るような食材を選んだり、できるだけいろんな食感のものを組み合わせたりといった工夫が必要です。
ご紹介したトレーニングや食育は、現状歯並びが気にならないお子さんに対しても有効です。特に食生活はあらゆる面でお子さんの発育に関係します。今一度、ご家庭の食事を見直してみてはいかがでしょうか。
イイ顔を作るお口のトレーニング
噛む筋肉を鍛えるトレーニング
私たちがおすすめしている卜レーニングをまとめました。
家庭でもできる簡単なものです。
舌の筋肉を鍛えるトレーニング
① 舌で唇の右の端をなめる
② 次に左の端をなめる
③ 上唇をなめる
⑤ 舌をできる限り前に出す
⑤ ①~④の運動を10回繰り返す
口輪筋を鍛えるトレーニング
① 力強く唇を閉じる
②「パ、ピ、プ、ペ、ポ」と発声
③ ①と②―の運動を10回繰り返す
頬の筋肉を鍛えるトレーニング
① 頬を大きく膨らませる
② 力強く引っ込める
③ ①と②の運動を10回繰り返す
チューブを使ったトレーニング
① エアチューブ(医院で配布しています)を第1小臼歯(犬歯の外側の歯)に当てて噛み締める
② 約4秒間噛み締めたらパッと放す
③ ①と②の運動を約5分間、1日2回行う
赤ちゃんの虫歯はいつから?歯みがきはどうしたらいいの?
むし歯はどうしてなるの?
歯の表面にはむし歯菌(ミュータンス菌)がいます。そのむし歯菌が作り出す酸が体の組織で最も固いエナメル質を溶かして穴をあけます。 ただ、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはむし歯菌は全く存在しません。風邪などと同じでむし歯菌を持った人から移る感染症です。
毎日、歯みがきしているのに・・・また、むし歯ができた?
一言で「歯みがきしてるよ」といっても、1日に何回?何分くらい?どのタイミング?みがき方は?歯並びは正常なのかな?これらのことは基本であって、大切なのはみがき辛くむし歯になりやすいところを意識した「セルフケア」と歯科医院で行う「PMTC(プロによるクリーニング)」の両立です。
そして、甘くておいしい食べ物のコントロールが大切なのです。
子供が生まれると、何歳から予防をしたらいいですか?
赤ちゃんがお腹の中にいる「マイナス1歳」のときから、お母さんの自宅ケアと歯科医院でのプロケアをしてほしいと思います。
赤ちゃんが生まれたら、歯みがきはいつから?
生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはむし歯菌はいません。キスや口移し、大人の使ったお箸やスプーンで食べさせたりすることで、赤ちゃんにむし歯菌を移してしまうことが多いです。まずは、大人のむし歯菌を減らしておきましょう。
乳児期のまだ歯が生える前では、舌に白っぽいミルクカスがたまりますので、ガーゼをぬるま湯で湿らせてふき取ってあげましょう。
生後7~8か月くらいから前歯が生えてきます。歯の汚れは乳児期のときと同じようにガーゼでぬぐいましょう。
1歳のお誕生日ころから赤ちゃん向けの小さな歯ブラシを持たせてみましょう。少しずつ、歯みがきに慣れるように磨いてあげましょう。
むし歯を予防するにはどうしたらいいの?
むし歯菌感染は、基本的には家族内感染です。離乳食をスタートしたころから、お箸やスプーンの共有がはじまることが多く、1歳3か月頃にはすでに感染経路を断つのが難しくなるといわれています。
なので、子供に移る前に、お母さんのお口の中にいるむし歯菌を「感染しても、むし歯菌がお口に住みにくい菌」に変えましょう。キシリトールにはむし歯菌の質を変えてしまう働きがあります。ミュータンス菌にも悪玉と善玉があります。キシリトールを少なくとも3か月以上食べると、善玉ミュータンス菌がたくさん増えお口の中の環境は良くなります。
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